Disc: 1 Compact Disc
  01. 千の風になって〜哀しみのソレアード/Come La Rosa Dei Venti
  02. 川と海と/A River Rins To Ocean
  03. 永遠のデュエット/I'll Never Believe You're Gone
  04. 夜空のトランペット/Il Silenzio
  05. 夕焼けのトランペット/Ballata Della Tromba
  06. さすらいのマーチ/Concerto Disperato from "Marica O Crapa"
  07. 皆殺しの歌/Deguielo from "Rio Bravo"
  08. ジェルソミーナ/Gelsomina
  09. さすらいのトランペット/Quel Vagabondo
  10. 東の男と女/Uomo E Donna
  11. 夢のトランペット/Capricio Romantico
  12. スターダスト/Stardust
  13. ローマのそよ風/Venticello De Roma
  14. 今晩は、お嬢さん/Bouona Sera, Signorita
  15. トランペット・モザイク/Mosaico
  16. 水曜日の夜/Wednesday Night
  17. 10円玉マーチ/Ten Yen March
  18. アリベデルチ・マーチ/Arrivederci, Roma
  19. マエストロに捧ぐ/Dedicato A
  20. 哀しみのソレアード/Soleado
  
 Disc: 2 DVD 2-6 Live at Sinjuku Koseinenkin Kaikan '85
  01. 千の風になって〜哀しみのソレアード/Come La Rosa Dei Venti
  02. アミーゴ/Amigo
  03. ジェルソミーナ/Gelsomina
  04. サンタルチア/Canta Lucia
  05. レット・ミー・セイ・アリガトウ/Let's Me Say "Arigato"
  06. 夜空のトランペット/Il Silenzio
  07. 星空のブルース/Wonderland By Night

日本生まれの名曲「千の風になって」を、イタリア生まれの名曲「哀しみのソレアード」とコラボさせ、それをイタリアが誇るアーティスト、フィリッパ・ジョルダーノ&ニニ・ロッソがコラボして聴かせるという、2つの国を結び、時代を超えて完成した作品。しかも、演奏や歌もさることながら、単に打ち込みシンセで適当に片づけたようなアレンジではなく、ストリングをきちんと使った本当に丁寧な作りであるところが、また素晴らしい。
フィリッパ・ジョルダーノの声質は、このメロディーに良く合っているし、哀愁漂うニニの演奏も歌詞のイメージにぴったり。しかもトランペットという「息(=風)」を使って奏でる楽器による演奏ということで、その音色の中に、亡きニニからファンへのメッセージのようなものさえ感じてしまう。
ところで、この2曲のように別々に作曲されたにも関わらず、同時に演奏したら同じコード進行で見事にハモる曲を「パートナー・ソング」と言うようで、「ロンドン橋」&「メリーさんの羊」とか「かすみか雲か」&「春が来た」とかの例があるらしい。中でも特に有名なのはドボルザークの「ユーモレスク」とフォスターの「スワニー河(故郷の人々)」で、アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団なんかも、この2曲をひとつの曲として編曲し録音しているくらいだ。
そういう意味では、今回のレコーディングは別に突拍子もない音楽性を無視した行為であるとは決して言えない。名曲どうしの「パートナーソング」を取り上げた名盤として、これから広く親しまれていくことを期待したいものだ。
なお、DVDの方は古い映像なのでDVDで観るにはちょっと不満の残る画質。それでもこのような映像が残されていること自体が重要。「千の風になって」の方はできれば動画ではなく風景写真だけの構成でもよかったような気がする。(2008.1.23)