ワルド・デ・ロス・リオスの遺作となった映画音楽のオリジナル・サウンド・トラック盤。映画は日本でもDVDとしても発売されていて、内容は子供がおとなを処刑していくというものらしく、とにかく”えげつない映画”らしい。
　ＣＤはピクチャーＣＤで、なんとワルド・デ・ロス・リオスの写真が描かれている。普通のサントラ盤ではあり得ない話だ。それだけスペインでは彼が手がけたこの作品は、音楽的にも高い評価を受けているということなのだろう。
　で、実際の音楽であるが、子供の不気味な笑い声が入っていたり、ショッキングなシーンの音楽と思われるちょっと夜中に一人で聴けないような音楽も入っているが、そんな中で「エヴェリンのテーマ」のオーケストラ・ヴァージョンがいかにもロス・リオスらしい美しい弦とリズムそしてシンセで奏でられこれだけでも価値がある。あと、そのアレンジ・ヴァージョンも入っている。
　イージー・リスニングのコーナーではなくサントラ盤のコーナーでどうぞ。(2002/10/15)