Memorabilia


サウンズ・オーケストラルを独立して最初に作った(?)アルバム

Victor VIP-7222 [30cmLP]
Penny Farthing Records
P. 1977.4

朝もやの渚/ジョニー・ピアソン・オーケストラ

 ジョニー・ピアソンの名を決定づけ、その後、番組テーマ曲や天気予報のBGMなどに多く使われ、ノーマン・キャンドラーの「乙女座の伝説」とともにFM放送には無くてはならない名曲となった「朝もやの渚」が収録されています。この「朝もやの渚」演奏は2回目の録音のもので、1回目の録音はサウンズ・オーケストラル時代(と言っても2回目の録音の数年前)に録音されており、少しテンポが遅く、ほんとに"Sleepy"な雰囲気を漂わせている演奏です。現在、ビクターにはこの2回目の音源の発売権はないそうで、最近発売されるCDに収められているのは3回目の録音のものです。そのほか、このアルバムには「二人の出会い」のようなピアノで奏でられる主旋律に対してその伴奏で奏でられる裏旋律のメロディの方を前面に押し出した、いかにもピアソンらしいアレンジの演奏がある一方で、ピアノ演奏が全く出てこない「恋のアランフェス」のような作品も収められています。彼の才能が遺憾なく発揮されているアルバムと言って良いでしょう。
 なお、このアルバムは1973年7月にビクター音楽産業から発売された『潮騒の詩情』(SWX-7008)の再発売盤です。
(2014/1/12)

Side 1 (Face 1)

1. Sleepy Shores / 朝もやの渚
2. Theme From Summer Of '42 / 想い出の夏
3. Today I Met My Love / 二人の出会い
4. Londonderry Air (Danny Boy) / ロンドンデリー(ダニー・ボーイ)
5. Three Coins In The Fountain / 愛の泉
6. People / ピープル

Side 2 (Face 2)

1. Lazy Silhouettes / 渚のシルエット
2. Aranjuez Mon Amour / 恋のアランフェス
3. The Mornig Has Broken / 雨にぬれた朝
4. The Green leaves of summer / 遙かなるアラモ
5. Les Deux Marionettes / 二つのマリオネット
6. Stranger On The Shore / 白い渚のブルース