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フランシス・レイ・オーケストラ 日本公演

 パトリス・ペイリエラス指揮によるフランシス・レイ・オーケストラの日本公演がありました。パトリス・ペイリエラスは1984年からルフェーヴルのオーケストラでもキーボード奏者として参加しており、日本人アーティスト(アコーディオン奏者、三味線奏者)と共演してNHK-BSに出演したり、ビクターからもクリスマス・アルバムを出していたりします。    オーケストラは25人編成で、うち7人くらいが日本人だったと思います。フランス人アーティストのレベルは高く、ルフェーウルやモーリアのコンサートでおなじみのAlex Perdigon(アレックス・ペルディゴン[トロンボーン]), Jacques Peillon(ジャック・ペイヨン[ホルン]), Gerard Niobey(ジェラール・ニオベイ[ギター])といった演奏者に加え、ジャン・ジャック・ジュスタフレのコンサートでも来日したJean-Philippe Audin(ジャン・フィリップ・オダン)の鳥肌もののチェロ演奏が聴けたのはたいへん満足でした。Jean-Philippe Audinは1988年に"Toute Une Vie / 人生のすべて"がヒットして話題となり、1991年にはオカリナ奏者のDiego Modenaとの共演アルバムの1曲"Song of Ocarina / カリブの渚"でフランスの月間ヒットチャートで1位(1992年1月)を獲得したというフランスでも指折りのチェロ奏者なのです。


※フランスでは「エル・ビンボー(オリーブの首飾り)」とか「ランバダ」など、こういったダンスものの作品が純粋なフレンチ・ポップスに紛れて、定期的にヒット・パレードの上位を賑わせていました。

 パトリス含め25名編成のオーケストラは、それなりに迫力もあり、情感豊かな演奏でレイが作った美しいメロディを堪能することはできましたが、パトリスの編曲が入っており、特に有名曲はオリジナルに忠実な演奏であってほしかったと思います。また、日本人になじみのない曲も多く、同じ作曲家だけあって似た曲調が続くこともあり、観客を飽きさせない工夫が必要だと感じました。たとえば、「これから演奏する曲はこういう映画のこういう場面で使われた曲です。」みたいな解説が日本語で入るだけでだいぶ聴き方が違ってきたと思います。 

[2018.10.27 up date]